レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「え? じゃねぇよ。さよならのキスは?」

「え、えっ……?」

さ、さよならの……?


「たまには、未良からしてくれよ。キス」

本多君の顔がより一層、近づく。


「……ダメ?」

「……!」

私の顔を覗く、上目遣いの本多君。

こんな本多君は初めてで、思わず顔が熱くなる。


 ……私は勇気を出して、本多君の唇に自分の唇を重ねた。


「……ん。よくできました」

私の頭に手を置いて、優しく笑った。


 ……ホントにずるい。


「とりあえずおばさんに挨拶してくけど、未良からも言っといて。じゃあな」

「はい……」

そう言って、本多君は私の部屋を後にした。


 ……そう言えば、体がちょっとだけ、軽い気がする。

本多君のおかげ……かな。
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