レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
すると、本多君の顔が近づいてきた。


「あっ!」

「……へっ?」

本多君はキスを妨げられて、変な声を出してしまったみたい。


「わ、私も、渡したい物があって」

私はあわてて、香水を差し出した。


「香水?」

「本多君がチョコはきらいだって言うから、実保ちゃんに相談したら香水がいいかもってなって……。ちょっと甘い香りがするものを買ってきたんです」

「へえ……」

本多君は興味深そうに受け取って、試しに手首にかけた。


「……ん。確かに、ちょっと甘い香りがする……。だからついでに、自分も香水を買ってきたってわけか」

「え?」

「未良らしい匂いがいつもよりするからさ。……やっと、意味が判った」

気づかれてたんだ……。
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