レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「未良の香水、分けてもらってい?」

「え?」

「ほら。その……、家にいるとき、未良をそばに感じられっから」

「……っ」

それって、いつも一緒にいたいってこと……?


「……はい!」

「そういえば、俺があげたチョコ、食べてくんね? ……俺の手作りなんだけど」

「えっ!?」

本多君、お手製の……!?


私はあせる気持ちを抑えて、ラッピングをていねいに取って、キャンディのように包まれたチョコがいくつも現れた。


「結構、大変だったんだぜ? 材料とか買うとき、店員に驚かれちゃうし」

「ふふ……」

確かに、本多君がチョコを作るとか、不自然だ……。
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