レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「大丈夫ですか!? ……あ、菅原!?」

なんと、偶然にもその人は本多君で……。


本多優貴君。

私のクラスメイトで、学校1モテる男の子。


 ……今日は会えないって思ってたのに。

げんきんだけど、ちょっとよかったかも……。


「だ、大丈夫……です」

弱気な私は、男の子には敬語を使ってしまう。


「……判った。じゃあ、乗れよ」

「えっ?」

え?

いい、の……?


「何してんの。さっさと乗れ」

「あ、はっ、はい」

なんとか立ち上がって、後ろに乗せてもらう。


「ちゃんとつかまれ。スピード出すから、落としても知んねぇから」

相変わらず強い口調だけど、私が悪いんだからと思った。

恥ずかしかったけど、言われた通りに本多君につかまった。
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