レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
そして唇が重なってきて、本多君が目を閉じたから、私も目を閉じる。


 ……何度も唇があちらこちらに動くから、多分、顔の角度を変えているに違いない。


でも、その冷静さはだんだん失われていって、息ができない分、頭の中が白くなる。


 ……っ、苦しい……。


すると、本多君はそれを察した……のかはわからないけど、口が離れる。

私はそのすきを狙って酸素を取り入れた瞬間、また合わさってきて、しばらくしないうちに舌が入ってきた。


また、このキス……。


あの日初めてしたキスと同じはずなのに、今日のキスは違うように思えた。
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