ピリオドと始まりの世界
「…たぶんお前が死んだら菖蒲は死んだろう。同じだ」
「…変なこと言わないでよ。妹だって築いてない顔してた」
「良いや。アイツは言ってた。」
『妹に式神って奴がいんだぁ~めっちゃ可愛いんだぜ』
『ロリコンかよ』
『んー。そーかもな。そうなる前に居なくなっちまったけど』
『えー。そーなのかよ』
『うん。でも顔は覚えてる。たとえ変わってても癖は消えない』
「ってな」
「…お兄ちゃんがそんなこと言ってたんだ。嬉しいな。ありがとう」
「…とりあえずこっちの仕事はもう終わりだな」
「ねぇ。少しだけでいい。お兄ちゃんのこと教えて?」
「…別にいいけど。」
好奇心を抱いた。コイツ、お兄ちゃんのこといろいろ知ってるみたいだし。
後々知ったこと。コイツの名前は芽瑠。青い髪にブラックの瞳の美少年。
とてもカッコイイ。お兄ちゃんほどではないけどね。
でも話してて幸せを感じた。お兄ちゃんがこんなに私のkと緒をもってくれてた事に。
ありがとう。この言葉しか浮かばない。そしてごめんね。この二つの言葉を交差して
「死にたい」とわたしの頭ではもう結論は固まっていた。
「…でもさ。お前死ぬとか考えるなよ」
図星をつかれた様な言葉が加わった、
「なんで。そんなの私の勝手でしょ。命令は受けない」
「死んだら菖蒲が悲しいだろ」
「…話はもういい。早く帰んな。此処は荒れ地だ。お前みたいなのは即刻目につく」
「…わかった」
「…さようなら」