ピリオドと始まりの世界

「…たぶんお前が死んだら菖蒲は死んだろう。同じだ」


「…変なこと言わないでよ。妹だって築いてない顔してた」


「良いや。アイツは言ってた。」


『妹に式神って奴がいんだぁ~めっちゃ可愛いんだぜ』


『ロリコンかよ』


『んー。そーかもな。そうなる前に居なくなっちまったけど』


『えー。そーなのかよ』


『うん。でも顔は覚えてる。たとえ変わってても癖は消えない』


「ってな」


「…お兄ちゃんがそんなこと言ってたんだ。嬉しいな。ありがとう」


「…とりあえずこっちの仕事はもう終わりだな」


「ねぇ。少しだけでいい。お兄ちゃんのこと教えて?」


「…別にいいけど。」


好奇心を抱いた。コイツ、お兄ちゃんのこといろいろ知ってるみたいだし。


後々知ったこと。コイツの名前は芽瑠。青い髪にブラックの瞳の美少年。


とてもカッコイイ。お兄ちゃんほどではないけどね。


でも話してて幸せを感じた。お兄ちゃんがこんなに私のkと緒をもってくれてた事に。


ありがとう。この言葉しか浮かばない。そしてごめんね。この二つの言葉を交差して


「死にたい」とわたしの頭ではもう結論は固まっていた。


「…でもさ。お前死ぬとか考えるなよ」


図星をつかれた様な言葉が加わった、


「なんで。そんなの私の勝手でしょ。命令は受けない」


「死んだら菖蒲が悲しいだろ」


「…話はもういい。早く帰んな。此処は荒れ地だ。お前みたいなのは即刻目につく」


「…わかった」


「…さようなら」


< 5 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop