ピリオドと始まりの世界
「待ってるから」
「うん」
「お別れはそこそこにしろよ。お嬢さん」
「甘く見るなよ。ザルダ」
キィィィンッ。争いが始まる。
「村の者達に次ぐ!ぜったいに家から出るなっそして奥に引っ込んでいろ!」
「ほぉ?住民思いなことだな」
「ふん。好むらはいい場所だ。守って見せよう。この命をかけて」
「女のくせに」
「女に殺し家業を学ばせたのはどちら様?」
キィィィィンッ、パキン。
ザルダの剣が折れた。
どちらも無傷のまま。
「互角に戦えて光栄です」
最後の技。これで…。
パァンッ。
しまった。拳銃の存在を忘れて。
ドサッ。撃たれた先は右太もも。
貫通した。なんつぅ球だ。
歩くのもきつい。出血もひどい。
どうしようか。拳銃の弾は此方は一つの残りしかない。
「…ふっ・・・はっはっはっはぁーっ。これで決まりだぁ!」
もう一つの剣を握る。こんなことで…死んでたまるかよ。
「ガンバレーっ」
村の女の声が聞こえた。
「馬鹿っ中に入っていろと・・・」