【完】新撰組と2人の少女
藤堂の部屋ーーーー
優「結構熱が高いな……」
息を荒くして苦しそうに眠っている凛を見て言った
平「大丈夫なのかよ」
藤堂が心配そうに言う
凛「ん………… お……父さん、お母……さん、ひとりに……しないで……」
凛は寝言を言いながら涙を流した
平「え?凛、どうしたんだ?」
藤堂は凛の涙を見て動揺する
優「……凛の家ね、お父さんが大きな会社の社長で、お母さんは看護師さんなの
2人とも帰りが遅くて凛はいつもひとり
よく私の家に泊まっていたんだ
凛はああみえて寂しがりやだから……
ひとりが嫌いなの」
優が話し終える
藤堂は決意したように言った
平「俺が凛をひとりにさせない、絶対に守って見せる!!」
藤堂は優に力強く言った
優は微笑みながら
優「平助くんは凛のことが好きなのね」
優の問いに藤堂は頷く
優「凛のこと、頼みますね」
平「おう!!」
藤堂が元気よく返事する
優「しーッ!!」
平「あ」
凛がいることを忘れていた藤堂だった
優「それで?告白しないの?」
優は、楽しそうな顔で言う
平「へッ!? いやいやいや、俺も最近気づいたっつーか……」
藤堂は照れながらそう言った
優は小さく笑って
優「ふふッ 頑張ってね!!」
そんな、話をしてると
ものすごい勢いで足音が近づいてきた