【完】新撰組と2人の少女
左「平助、追いかけっこか?」
原田が呑気にそんなことを言うので、藤堂は無視して横を通りすぎた
左「無視かよ〜」
原田がそう言った途端
総「あれ〜、原田さんじゃないですか?原田さんのせいで平助を見失っちゃいましたよ」
沖田はまた黒い笑みで言う
左「へ?俺何もしてなくね?」
総「あ、原田さん」
左「なんだ?」
総「僕、平助に腹が立って、殺してやろうと思ってたんですけど、僕、間違ってました」
沖田はまだ黒い笑みをくずさず言う
左「あぁ、どうりで…… まあ、殺すのは間違ってるよな!!」
そう言い、原田は豪快に笑った
総「本当に殺さなくちゃいけないのは、僕の目の前にいる人だって気づいたんです」
原田は考えるようにして
左「総司の目の前…………俺じゃん」
原田は沖田の言った意味を理解した
総「平助を殺しちゃったら凛ちゃんにものすごい怒られると思うんですよ
でも、原田さんなら大丈夫です
むしろ、褒められると思います
だから、殺らして下さい」
沖田がドス黒い笑みで言う
左「俺の存在って何!?
このまま殺されるのはいやだぁぁぁぁあ!!!!!!
みんなが死んでも俺だけは生き延びてやるぅぅぅう」
そういいながら、全速力で逃げていった
総「チッ 逃がしたか」
沖田は舌打ちをして去っていった