少年少女は夢を見る
頼があんなことを言うのはいつものことだ。
仲良くなり始めてから言われた時は正直言って引いた。
だけど友達をやめようとは思わなかった。
どれだけ自殺願望があったって、頼はそれを行動に移してない。
行動に移さないうちは多分、友達でいられる。
笑って流せる。
「自殺、ねぇ…」
思春期特有の、よくあること。
口に出して本人に言えたらいいのに、私はそれが言えない。
彼と仲良くなりすぎた私は頼が自殺したとして、それを他人事だと思えない。
なんであんなややこしい奴と友達になったんだろう、私。