校舎と夕日の間から
「俺、飯食ってくるわぁ!すぐ戻る!」
クラスの男子の肩を叩き、俺はお皿を持って、人の少ない廊下へ移動した。
うめぇ…
まじで、最高に美味しくて、疲れなんて吹っ飛んだ。
早く、直の手料理を食える生活がしたい。
ひんやりとした廊下の床にしゃがみこんで、
俺は幸せを感じながら、昼飯を食う。
廊下にまで聞こえる俺のクラスの『いらっしゃいませ』の声。
俺は幸せ者だ。
窓から差し込む太陽の光が、ガラスで屈折する。
七色に光る日差しに、目を細めた。
直…
直、うまいよ!
隣にお前がいないのは寂しいけどな。