校舎と夕日の間から
出来たてのやきそばを頬張った俺を優しく見つめる直。
ヤキンバ星人を見つめる俺。
直は、俺を癒すのが本当に得意なんだからぁ。
車の曇った窓にも、よく落書きしてたっけ。
別れが近付く帰り道の車の中で、
直はハートの中に顔を書いたり、面白いクマの絵を書く。
車から降りた直を見送った後、俺は…まだ隣に直がいるように感じる。
左を見ると、窓に直の落書き。
俺は、一人で ふっと笑ってしまう。
直、お前はそんなこと知らないだろぉ?
直の笑顔のおかげで、さっきよりもやきそば屋は繁盛していた。
ピョコ…
俺の心にちょこっとしたジェラシーが顔を出す。