校舎と夕日の間から


ジェラシーって、


本当に厄介な感情だ。



自分を見失いそうになる。



だけど、

大事な感情。





その人のことが『好き』なんだと、

再確認できるんだ。




「あっちゃんに焼きそば屋さんだって、言ったんだけどな」


直!!


俺、ここにいるんだぞ?


俺だって、やきもちとか焼くんだからぁ!!!




俺は視線を、ヤキンバ星人に向けたまま動くことさえできなかった。


男子と話す直の声が、やけに楽しそうで

悲しかった。




< 34 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop