校舎と夕日の間から
教師は参加しないこのフォークダンス。
俺にとって、ただ我慢の時間。
何の楽しみもない、苦しい時間になることだろう。
見ても、悔しいだけだから…
俺は誰にも見えない場所で時間を潰すとしよう。
遠くても見つけることができた直は、
キャンプファイヤーのせいで顔が火照ってみえる。
空は、今日の日を祝ってくれているような色をしていた。
いつもならもうすっかり灰色なはずの空が、
この文化祭を名残惜しんでいるかのように、まだ明るさを残していた。