【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
2時限目
「野多ー」
「はい」
「春沢ー」
「は、はい…」
週明け月曜日、私は学校であのテストを返されているところ。
もし点数低かったらショックだなあ…あれだけ頑張ったのに。
特に、古文は。
苦い表情を浮かべながら先生の前まで行くと、先生は私の顔を見てニコッと笑った。
良いのかな?…それともすっごく悪いのかな?
先生が笑顔のときって、絶対どっちかなんだよね…。
私の場合、後者がものすごく多かったけど…。
できれば前者になりたい。
ビクビクとしている私に、半分に折られた答案が渡される。
「春沢、よく頑張った!!」
…ってことは……!
私は二つ折りにしてあった答案の端っこをめくる。
「…………!?!?!?」
嘘でしょ!?
き…き…き……。
茫然としている私のもとへ、美織ちゃんが寄ってきて点数を確認。
「95!?ひな、どんだけ勉強したの!?」
美織ちゃんが大声で私の点数を大暴露し、クラス中はざわついたけど…。
一番びっくりしたのは、私自身だった。