【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-






というか、すでに放心状態になってるって言っても過言じゃない。




だってもしかしたら、全教科80点以上、夢じゃないかもしれない…!




「今回の学年トップは変わらず関川だったが、2位はなんと春沢だ!拍手!!」




先生の一言で、みんなからすごいね!とかたくさんほめられた。




1位の美織ちゃんはもちろん抜かせる訳がないとわかっていたものの、まさか2位が取れるなんて!




人生初快挙かもね。




前の方の席の美織ちゃんが小さくVサインをしてくれて、私も笑顔でそれに答える。




穂見くん、舜くんに報告しなきゃ。




…って、舜くんにはいっか。




まだ全教科返ってきてないしね。




…それに、全教科返ってきたところでメールするかもわからない。




だって、クリスマス……。




舜くんはあの女の人…カノジョさんと過ごすはず。




それに、私とのヘンな約束のせいで謝られたりするのは嫌。




お互い忘れてるってことで終わらせればいいんだもんね!




「ほーら、篠崎さんに報告しないの?まずは一教科突破したよ!みたいなさっ」




いつの間にか授業が終わっていて、私の前の椅子に座って大げさに私のまねをしながら言う美織ちゃん。




「わ、私っていつもそんなの…?」




「大抵そうよー。で?篠崎さんもいいけど、あたしとのパフェは?」




あ、そうだ……。




せっかく点数も気分もいいし、美織ちゃんとパフェ食べたい気分。









< 113 / 192 >

この作品をシェア

pagetop