【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
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私と美織ちゃんは今、いきつけのカフェでパフェを注文したところ。
「抹茶パフェといちごミルクパフェでございます。ごゆっくりどうぞ」
店員さんがそう言うのとともに、抹茶パフェといちごミルクパフェが順番にテーブルに置かれていく。
よかった、あの席じゃなくて。
…舜くんと鉢合わせした、あの入口の近くの…。
……って、今日は舜くん封印っ。
パフェと、穂見くんのお守り選びに専念する日にしなきゃ!
おしぼりで手を拭きながらそう決意した私に、美織ちゃんがスプーンを渡してくれた。
「珍しいね、ひながいちごミルクの方なんて。いつもあたしと抹茶食べるのに」
美織ちゃんが不思議そうにするのもおかしくない。
…私も、いつもは抹茶パフェを注文するんだぁ。
だけど穂見くんと食べに来たあの日を思いだしたくなくて…。
今日はいつもならほぼ頼まない、いちごミルクパフェにした。
「た、たまには……ね?」
そう言いながら、いただきます、と手を合わせる。
抹茶みたいに渋いだけじゃだめなんだよ?
たまにはケーキのように甘くなきゃ。
「なんかひな、おかしくない?」
さっそくスプーンでアイスを掬った私に、美織ちゃんは鋭い視線を向てきた。