【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
っ、また泣きそう。
もう舜くんのこと好きだったって思うだけで辛い。
…今でもまだ好きって気持ちが消えないから、余計に辛い…。
パフェを食べるのをやめて黙り込んだ私に、美織ちゃんが苦笑いを向けた。
「ま、結果はどうあれ明日だね」
…あした…?
少しうつむき気味だった顔を上げる。
明日って……。
「終業式…………」
「そ。テストも全部返ってくるしね。成績も来るよ~?………それと」
…クリスマスイブ。
美織ちゃんの言いたいことはすぐにわかった。
だけどさ…。
考えれば私が全教科80点以上取る!なんて、最初っから夢ってわかりきっててやってきたわけで…。
今のところ、全部80以上だけど明日4教科も返ってくるし、一個くらいダメでもおかしくない。
……っていうか、赤点とってたのが今までの私。
「ま、とりあえずは篠崎さんに連絡だね~。気まずいかもだけど」
スプーンを握った私に、美織ちゃんがアイスを口に運びながら言った。
私はコーンフレークゾーンに差し掛かりながら、ふと思いだす。
…そういえば、舜くんの言葉…。
『俺のクリスマスあげる』。
それって、イブ?それともクリスマス?