【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
3時限目 -舜佑side-
「おー、篠崎!」
「……遅ぇよ」
…なんで俺が合コンなんて来なきゃなんねぇんだ。
周りには、女ばっかり。
俺は悠河に呼び出され、全国チェーン店の居酒屋に来ている。
…てっきり男2人で飲み明かすのかと思ったら……。
「篠崎くんってカッコいいよね!」
「学部どこなのー?」
このザマだ。
俺は今、壮絶に忙しいんだよ。
合コンなんかに付き合ってらんねーんだ。
ひなには、婚約の話が上がっている理奈子と一緒にいるところを見られ…。
その理奈子には、婚約解消しようとしたらキレられるし。
挙句の果て、ひなが外で泣いてるのが見えてしまった。
…理奈子とのこと、決着つけなきゃなんねぇのに…。
それにきっとひなも、色々誤解してると思う。
はぁ、と深いため息を吐く俺に、悠河たち男どもが苦笑いを浮かべた。
「まーまー!篠崎がいると、女子のテンションが違うからな!」
「そーだ。悠河一人じゃ大半はもってかれるからさ」
「お前みたいに冷たーくて突き放すイケメンがいた方が、優男アピール出来んじゃん?」
あっそ。
理由なんて聞いてねーよ。