【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
い、一生はヤダっ!
思わず舜くんを見上げ、思いっきり首を横に振る。
「じゃー……俺に聞きたいこと、1分以内に残らず全部言え。」
い、一分以内…。
下唇を少し噛んだ私を見てか、舜くんは勉強面以外な、と付け足した。
えと、えーっと…。
これはプライベート踏み込みokなんだよね?
いいんだよね?
「よーい………」
わー!!ちょっと、早いってば!
も、もう全部聞いちゃえば…。
吐き出しちゃえばいいんだよね?
しどろもどろになっている私を見て、舜くんがニヤリと笑う。
「スタート」
「えっと、舜くんって彼女さんいたの?」
彼女さんがいながら私にキスしたの?
どうして、優しく抱きしめたりしたの?
どうして私が期待しちゃうようなことばっかりするの?
…いつの間にか、私の瞳には涙がたまっていて…。
「舜くんがドキドキさせるからっ……。“恋”を知っちゃったんだよ……!」
女子校だし、男の人に免疫もない私には一生縁のないものだと思ってたのに。