【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
ど、どうしよう!
あんなにいっぱい言わなきゃよかった…!
……って、今更後悔しても遅いんだけど…。
今度はガックリと肩を落とした私を見てか、舜くんはいつもの意地悪顔に戻る。
「そんで?彼女がいたのにキスした?って質問には答えたようなモンだよな」
……はい。
彼女さんいなかったんだもんね…。
質問の根本から違ってました…。
コクンッと頷くと、舜くんがふわっと抱きしめてくれた。
「あとは、なんで優しく抱きしめたの?だっけ?」
べ、べべ別にそれの答えはもういらな……。
「そんなん、大事だからに決まってんだろ」
いと思ったけど、答えを聞いたら私の心は瞬時に舞い上がる。
へ…………?
大事って…私が?
それは…どういう意味でしょうか…?
プラスに、いい方面に勝手にもってっていい?
…いいよね!
じぃ~っと舜くんを見つめると、くすっと笑われた。
「あとは…期待させるようなことしたつもりは……なかったな」
もう別の質問の答えに移る舜くん。
それって、私が思い込みで期待しちゃってたって事!?
そんなつもりなかったなんて…。
恥ずかしさより、ショックが大きいよ。
舜くんに少しでもそういう気持ちがあればなぁ…なんて思っていた自分がバカに思えてくる。