【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「まぁ、『好き』の答えは……今度ゆっくり時間をかけて教えてやるよ」
上から降ってくる舜くんの声だけはハッキリ聞こえてくる。
そんなに深い意味でとってくれたのかな…?
だとしたら…………。
「ふへへ………っいいよ、答えなんて」
顔がニヤけるのも仕方ない。
ニマニマと緩む頬を抑え、なんとか冷静を保っている感じでカッコつけたけど…。
「変態みたいに笑った後に冷静な声で言われても、まったく説得力ないですけど?」
…笑い声が、声に出てた私…。
はぁ…。
どうしても舜くんには揚げ足を取られてしまう。
私も一度くらい、舜くんにイジワルしてみたいなぁ。
………って思ったけど。
「まぁー……俺の腕の中にいれば?」
「えっ、いいの!?」
舜くんの腕の中……。
ってつまりは今の状態だよね。
そんなの、そんなの…!
嬉しすぎて爆発しちゃうかもしれないっ!!
ぎゅぅーっと抱きしめ返す私に、舜くんが嬉しそうに、満足そうに……。
「ま、そんなことより、とりあえず試験ガンバレ。成績が無いんじゃ、クリスマスデートは中止な。」
何より意地悪そうに言った。
「………………わ、忘れてたーーー!」
今すぐにでも、成績が欲しいよぉ…!
…っていうか、学校に行くのを止めたの舜くんじゃん!
今日は楽しいクリスマス………なのに……。