【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
外に出ると、当たり前というか3人がいて…。
うわぁ……。
いきなり緊張してきた……。
だ、だだだだって!
キセキでも起こらない限り、私は今の付属高校からそのまま女子大にあがることになる。
一応その試験は受けておいたから、大学生になれないことはないんだけど…。
やっぱり峰龍大学に受かって、大学生活エンジョイしたいよ……。
「ひな、どしたの?」
とぼとぼと3人から遅れ気味で歩いていたら、美織ちゃんに声をかけられた。
「う、ううん!受かってたらいいなぁって……」
本当は、あの入試の手ごたえからして結果は目に見えているんだけど。
新聞見たけど、全然答えが違う…気がした…。
センターがよかったから、頼みの綱はもうそれだけ。
穂見くんと行った、あの神社の神様にお願いしてくればよかったぁ…!
もう、もう…!
もっと早く目標立てておけばよかったよぉ!
なんて、後悔にさいなまれながら一人無言で電車に揺られ………。
「春沢さん、着いたけど………大丈夫?」
気づけば、穂見くんに肩を揺さぶられていた。
「ごっ、ごめんね!全然平気!」
ひ~……変な顔してただろうな…。
急いで顔を整え、穂見くんの隣を歩きながら改札を出る。