【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-







あー、止まんない。




…止めたくない。




俺のTシャツをギュッと強く握るひなが、どんな表情かなんて見なくたってわかった。




…つか、見たら確実に理性が崩壊するな。




欲望が止まんなくなっちまう。




「んっ……ふゃう……っ……」




時折ひなから漏れる声が余計な足かせになる。




だけど、我慢…大切だよな……。




そうは思っても、やっぱり自分ではなかなかやめられなくて…。




ひなの手がフッと緩んだとき、すかさずその手を握りしめた。




そして俺の右手はひなの左手を、俺の左手はひなの右手を押さえつける。




…ダメだ、理性より本能が勝ってる。




ここで自分を抑えなきゃ、ひなが泣くのは目に見えてるのに…。




欲って怖いな。




ここまで自制が利かなくなるのか?




…心ではわかってんのに、体がついてこない。




結局俺は…。




「ふぅえっ……ゲホッ…舜く………ちょっ……!」




両手を掴んだまま、キスをやめてひなの上に乗っかった。




「ごめ……ひな、ヤバいかも…」




さすがにキスを激しくしすぎ、息を乱しながら俺はひなに言う。




真下にひながいるだけで、もう限界だ。




ぶっ飛ぶまでイジメて、ぶっ壊れるまで俺のしるしを刻みつけてやりたい。




「ね、とりあえず手………落ち着こ?舜くん…?」













< 169 / 192 >

この作品をシェア

pagetop