【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
両手の自由を奪われたひなは、少し震えた声でそう言う。
…でも、今の俺には、コイツのなにもかもが…。
「すげぇ可愛い。……もう止まんない」
可愛くて、欲しくてたまらない。
「ちょっ……舜くん……!?」
パジャマの一番上のボタンを外すと、泣きそうな声で俺の声を呼ぶひな。
あー、もう。
自分の理性が脆いのがよくわかった。
俺はひなを傷つけてまで、自分の欲を満たすのか……。
「ねぇっ…?舜くん、頭冷やそうよぉ……」
とやかく言ってるひなを無視し、パジャマの第二ボタンを開ける。
…そして、鎖骨らへんに思いっきり吸い付いた。
ひなに嫌われたくない、でも止まんない。
今日、やっと想いが通じたのに…。
俺はそれを、自ら壊そうとしてんだ。
「舜く……いっ……」
吸い付いたところを甘噛みすると、ひなの甘い声が聞こえる。
もっと……。
その声で、俺の名前を呼んで。
俺を求めて。
俺に溺れて…。
何か所も何度も自分のしるしをひなの体に刻み込んだとき、ひなの大きな声が響いた。
「………しゅ、舜くんってば!」
「っ、…………」