【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
決心が甘い私は、ついつい話を濁そうとしてしまう。
「は…あはは……」
笑う以外に、できることがない…。
どう切り出そう…。
なんて言おう…。
そんな疑問がぐるぐると渦巻いていた私に、
『最初落ちたって聞いた時には、どうなることかと思ったよ!補欠合格だって、受かったことにはかわりないんだから自信持ちなよ?』
田切さんが何事もないように私に言った。
なんだ、落ちたって聞いてたんだ。
なら、私が言う必要…………。
って、ちょっと待って。
今、なんて言いました……?
「ほ、補欠合格……?」
田切さんが言ったことをそのまま口に出すと同時に、舜くんに手招きをされる。
『うん!なにはともあれ、本当によかった!それ伝えたかっただけだから、じゃーねっ』
補欠合格って………。
合格って………!?
もう、田切さんの声なんて、右から左。
「あ、はい。ありがとうございました」
適当に返事をして電話を切り、舜くんの隣でパソコンの画面をガン見した。
「コレ、ひなの受験番号じゃねーの?」
舜くんが指差す先には、私の受験票に書いてある数字とまったく同じ並びの数字が記載されている。
う、う…………っ。