【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「もう、ヒロのバカッ!ひな、行こっ!!」
ボタンもらえないだけで、そんなに怒らなくても……。
取られちゃったのは、裕貴くんのせいじゃない。
それは、美織ちゃんもよくわかってるはず。
…ただ単に、乙女心なんだよね?
でもさっ!
これからいっぱい一緒にいれるんだし、ボタン一つなくたって大丈夫だよ!
「美織、待てって!」
「………………」
…と声をかけたいけど、この雰囲気…。
到底私が割り込めるようなものじゃない。
美織ちゃんはそっぽ向いちゃってるし、裕貴くんもどうしていいかわからないみたいで…。
結局、私は美織ちゃんと、穂見くんは裕貴くんと一旦お互いの校舎に戻った。