【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
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2人と別れた後、クラスに戻って先生から小さなお花をもらったり、手紙をもらったり…。
「ひなちゃん、文化祭のときの顔~!!」
「えっ、私こんなにヒドかった!?」
「うん、もっとすごかった!」
卒業アルバムを見てみんなで大笑いして、大泣きして、顔が崩れるほど思い出を味わった。
「春沢せんぱーい!!」
「ひな先輩っ」
そして、私は茶道部と家庭部を掛け持ちしてたから、最後だしと思って双方の部活に顔を出しに行き…。
「うわーん!!」
そこでも、手紙やお花、お菓子などをたくさんもらい、泣きじゃくった。
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「美織ちゃん、高校生最後だし………」
悠ちゃんが待っている校門に向かう途中、私は美織ちゃんに声をかける。
…裕貴くんのことで、ツンケンしてる美織ちゃん。
「うん、でもさ……」
そう言う美織ちゃんは、今にも泣きだしてしまいそう。
気持ちはわかるよ?
「私だって、舜くんの第二ボタン欲しかったよ」
俯いて、泣きはらした顔で少し笑うと、美織ちゃんが私を見た。