【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
あぁっ、せっかくもらったのに!
落としちゃったら汚くなっちゃうよ!
……こんなことするのは、一人しかいない。
「ほら、これで全部。もらったモン落とすんじゃねーよ」
落ちたお花を差し出しながら意地悪そうに笑う、
「…舜くん!」
家庭教師………じゃなかった、私の彼氏の、舜くん。
っていうか、どうしてここに!?
来てくれるなんて、一言も……。
「彼女の卒業式、見ちゃ悪い?」
意地悪く微笑む舜くんは、私の頬に軽くキスを落とした。
「べっ、べべべ別に……」
もらいもので両手がふさがっているため、抵抗できない私。
こんなところで、キスなんてしないでよぉ…。
「き、来てくれるなら一言くらい言ってくれたっていいのに…」
真っ赤な顔で唇を尖らせると、舜くんはフッと笑う。
「言ったらつまんないだろ?お前のそういう顔が見たかったんだよ」
……こ、このぉっ!
「イジワルっ、悪魔っ、へんた………んっ…!」
いっぱい言い返そうと思ったけど、簡単に口をふさがれた。
「んん……っ、ふぁ…」
最近、舜くんは深いキスが好きみたい。
…される私は、かなり苦しいけどね…。
「みんな見てんな、ひなのエロい顔」
ぎゃぁー!?
なんでそういうこと、平気で言うの!?
もう恥ずかしくて、明日から駅周辺歩けないよ…。