【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
女の子のクセにブレザーのボタンちぎれてるって…。
しかも、たった一個だし…。
周りから見たら、ボタンひっかけてとれちゃって、繕うの忘れてたって見えるよね…?
そんなのヤダー!!
私は思わず景色を見るのをやめ、舜くんを見て大声で言った。
「こ、これはねっ!穂見くんとボタン交換したの!決して取れちゃったわけじゃ……」
「は?」
え?
なんで「は?」なの…?
どこにそんな疑問要素が…?
首をひねると、舜くんがチラッと私を見る。
「交換?アイツ、ボタン付いてなかったろ」
あ、そこ…?
「ちゃんともらったもん。」
ブレザーのポッケから穂見くんの高校のボタンを出すと、舜くんは呆れながらため息を吐いた。
「あとで覚えとけ」
………そのあと、そのことで舜くんがやきもちを妬いていたなんて知る由もなく…。
「う、うん…?」
よくわからないまま頷いてしまった私だった…。