【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
後ろの二人の会話が聞こえないように耳をふさぎながらリビングに行くと、すでに裕貴くんと穂見くんがお好み焼きを焼いていた。
…やっぱり、悠ちゃんのいるところ=お好み焼き。
卒業するのは悠ちゃんじゃないでしょ…。
…まあ、お好み焼き美味しいからいいけどね。
「ひな、離すよ?」
「うん」
美織ちゃんに手を離された瞬間にボスッとソファに座り込む。
…というか、半分倒れこむに近い。
………そう、穂見くんとボタンを交換したということを報告した後…。
『お前さ、そんなに俺に苛められたい?』
近くの駐車場に車を止めた舜くんに、そう聞かれた。
『はい………?私、そんな願望ないけど…』
『無自覚か?…俺、マジでそういうの燃えるけど』
『なっ………ど、どしたの…?』
『つまり、こういうこと』
そして、酸欠で頭がくらくらするまで、キス三昧。
…舜くんは余裕で、なかなかキスをやめてくれなくて……。
私ばっかり……。
「はぁ……」
本当、舜くんとのキスは死にそうになる。
もう、何度天国を見そうになったか…。