【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
かなりひどくない?
私、そこまでアホ面じゃないよ?
…可愛くはないけど。
「じゃぁ、舜くんは私だって知ってて家庭教師したの…?」
舜くんにそう問うと、かすかに頷かれる。
「ひなじゃなかったら、続けてなかったな」
ハハッと笑う舜くんに、なんだか涙が出てきた。
こんなに想われてたんだ…。
大好きなのは私だけじゃないかって、時々思ったの。
こんな気持ち、舜くんは重いだけじゃないかって。
………でも。
私は、舜くんを思いっきり引っ張った。
…そして、自分から唇を重ねる。
「っ……………ひな?」
「あ、ありがとうっ…」
家庭教師してくれて。
好きになってくれて。
好きって伝えてくれて。
「………そんなことされたら、我慢できない」
「え?ちょっ………舜くん!?」
えへへ、と笑っていたら、急に舜くんに抱きしめられた。
が、我慢できないって……。
頑張って、我慢してっ!