【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
私は舜くんに言い返す言葉もなく、黙り込んだ。
舜くんって、言葉づかいは汚くないけど、すっごくイジワルじゃない…?
しかも、なんだかクールなのか俺様なのかよくわかんないし…。
舜くんの第一印象と今のギャップに悩む私。
そんな私の頭を舜くんがポンッと叩く。
「ククッ……。大丈夫だから。じゃ、やるか」
え~…。
もうちょっと喋ってたかったけど、これ以上けなされるのはな…。
何を言っても、必ず私が負けそう。
あ~あ。
会ってすぐ、こんな短時間で上下関係がハッキリしちゃった。
「ほら、ふて腐れんな」
2時間の雑談のはずが、ものの30分くらいで勉強が始まる。
むぅっと頬を膨らませた私を見て、舜くんが棚の上から数学の教科書とノートを引っ張ってきた。
「もたもたしてると、キスするぜ?」