【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
え…キス…!?
この人なんてこと言ってるの!?
もしかして、この短時間で私のバカが移っちゃったのかな…?
私は信じられない爆弾発言をした舜くんを、口を開けたアホ面のまま見つめる。
「冗談だって。あ、ホントにしてほしかった?」
……舜くんって、こんな人なの…?
ブンブンッと首を左右に振ると、クスクスと笑われた。
それも、めちゃくちゃ悪魔のような笑顔で。
私は恥ずかしさのあまり、バッと目を逸らす。
…さっきは俯いて見れなかったけど、黒い笑みって、まさしくこの表情の事を指すんだね。
生まれて初めて見ちゃった。
じゃなくて!
私はシャーペンを持って、チラッと舜くんを見た。
すると、すぐに視線を感じたのか、舜くんが“ん?”と首を傾げてくる。
「何?もう始めるけど?」