【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
それに、頭をよくしてくれるのはありがたいけど…。
お金ないから、授業料取られるのはムリっ!
…かといって勝手に家庭教師解雇、みたいな形にしたら悠ちゃん怒るだろうしなぁ…。
悠ちゃんに怒られる自分の姿を想像してナイーブになった私に、追い打ちをかける大魔王様。
「安いもんだろ?キスなんて。どーせひなは、する相手もいないんだろうし」
安くないけどっ…。
後の方は余計なお世話だよっ!
第一、舜くんだってキスする相手がいないから、こんなこと言うんじゃん。
振り回される私のことは、全く考えてないってこと!?
ブスーッと頬を膨らませた私に、どんどん近づく舜くん。
…その表情は、yes以外受け付けない、という有無を言わせない表情で…。
「わ、わわわかりました!その代り条件つけてもいい?」
私は条件付きで、舜くんの“間違えたらキス”という条件を呑んだ。