【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
そう言って立ち上がると、グイッと腕を引っ張られた。
一瞬で舜くんの腕の中へとすっぽりハマる。
…転んで頭でもぶつけたらどうすんの?
私、もっとバカになっちゃうよ?
そしたら困るのは舜くんだよ。
一から…いや、きっとマイナスから教え直しになるはず。
なぜかぎゅぅぅっと抱きしめてくる舜くんから逃げようと、少しもがくけど…。
「キスだけじゃ限界…。ハタチにしてこの我慢、ナメんな」
更に強く抱きしめられてしまう。
キスだけじゃ限界って…。
よく言うよ。
「私はキスだけで限界なのっ…!」
少しは私の心も察してほしい。
毎回舜くんにキスされるたび、どれだけ心臓が跳ねてるか…。
する方はわからないでしょーね!
「キスだけでって……それじゃ、この先出来ね……」
そこまで言われて、思わず舜くんの口を自分の両手で押さえた。
そ、そそそんな会話するために、家庭教師してもらってるんじゃないんだから!
頬を赤くする私は、舜くんの目を見れずに俯きながら言う。
「そのあとは、言わないで…!」