【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
とうとう恥ずかしさがマックスに達した私は、舜くんの腕からサッと抜けた。
今の大学生って、こんなに盛(さか)ってるの!?
何話してても、そっち方面に持っていこうとして…。
舜くんなんか、私に叩かれてバカになっちゃえばいいんだ。
…いや、それは困るよね。
こういう時は関わらないっていう選択肢を択ぼう。
無表情で舜くんからさらに離れると、舜くんは頭にきたのか、あの黒い笑みを浮かべる。
「いいじゃねーか。いつでも襲えるぜ?」
親がいないことをいいことに…。
舜くんは変なコトを言い出す。
…なんでもかんでも『襲う』って言って脅さないでよ。
「へ、平気。女子校育ち甘く見ないで?」
悠ちゃん以外の男の子と手をつないだこともなければ、頭を撫でてもらったこともないんだから!
と、偉そうに言っても、ちょっと怖い。
ホントに襲われちゃったら…って。
だ、だって、舜くんならやりかねないもん!
強気で出た割にはビクビクしている私に、舜くんは腕を組んで目を瞑る。
「冗談だよ。そんなことしたら、悠河に殺される」