【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「へ……?」
私は、いきなりの提案に少しびっくり。
だって、「カテキョ」って…?
家庭教師っていう意味だよね…?
塾が家に来てくれる、みたいな。
そこまで考え、少し頬を膨らます。
それじゃぁ悠ちゃんも、美織ちゃんが言ったように私には塾が必要って言いたいの?
…絶対絶対ぜーったい必要ないから。
「……いらない。」
私はそう言って、プイッとそっぽを向いた。
ちゃんと自分で勉強できる。
…家庭教師ったって、いきなり知らない人に勉強教えてもらうのなんてヤだよ。
絶対、勉強に集中できないもん。
…それに、いくら女の人でも2人っきりで勉強って気まずいし…。
ずーっと窓の外を眺めている私の心の中を察してか、悠ちゃんが携帯をいじりながら聞いてくる。