【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
うん、相談くらいしてみる。
でも、舜くんなんて言うかな…?
「お前にはムリだ」とか言われるかな…?
そしたらどうしよ…。
悪い方へと妄想が膨らんで茫然として固まっていると、美織ちゃんが心配そうな顔をした。
「あ!篠崎さん、待たせてるんじゃない?」
ハッ!
時計を見ると、3時40分を指していた。
ま、マズい!!
舜くんが来るまで、あと20分。
私は食べ終わった大福の容器を捨てる。
「間にあわない…!走んなきゃ!」
「そうだねっ。ひな、一緒の大学行けるよう頑張ってよ?」
それは、まだ、舜くんに相談しないと…!
とにかく、大学の話は別問題。
慌てる私をよそに、美織ちゃんは立ち止まって手を振っている。
「あたし買い物あるから!ひな、バイバイ!」
えっ…一緒に帰りたかった…。
でも、買い物してる時間がないっ。
舜くんを怒らせたくないから、今回は美織ちゃんには付いて行かず、渋々家路についた。