【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
Lesson Ⅲ -センセー2人とテスト期間-
1時限目
「春沢、今回頑張らないと、峰龍なんて夢の夢の夢だぞ?」
現在、担任の先生と二人で進路についてお話し中。
舜くんと同じ大学に行きたくて一生懸命、受験勉強をしていて…。
すっかり期末を通り越した気でいた。
それに一か月後はもう、クリスマス。
期末試験は、舜くんとのデート(約束では舜くんのクリスマスの一日をもらえるだけだけど)がかかってるんだった。
「ど、どうしましょ……」
小さな声でそう言うと、先生も私に負けじと小さな声を出す。
「難しいな……」
や、やっぱり…!
ガビバーンと落ち込んだ私と先生。
テストまでは、あと一か月もない…。
今から9教科なんて、はっきり言って無理に等しいよ。
舜くんも……絶対テストのこと忘れてたはず。
これじゃぁ、夢のクリスマスが潰れちゃうよっ!
うぅっと落ち込む私に、クスッと笑い声が聞こえた。
「…………!?」
そこには、チーンと意気消沈した私と担任を見て笑っている、男子生徒の姿が。
どうして男の子が…!?
女子校に男子がいることなんかなくて、私は思わず何も言えずに固まる。
…そんな私に、その人はまたクスクスと笑った。
「俺が、勉強教えてやろうか?」