【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
あの時のショックを思いだすとますます胃が痛くなるよ…。
…なんかそう思ってたら、なんだか頭も痛くなってきた。
あぁ、ついでに体全体痛いかも…。
だんだんと腰が曲がっていく私に、美織ちゃんがバシッと喝を入れる。
「しっかり勉強しなさいよ!じゃ、バイバイ」
そう言って美織ちゃんは、手を振った。
美織ちゃん、帰っちゃうの!?
み、見捨てるの!?
一緒に勉強してくれないの!?
「え、ちょぉっ…みお……!」
学年トップは違うってコト……!?
なんて引き止める間もなく、美織ちゃんは家の中へ入って行った。
私は、その場に立ち尽くして頭の中でグルグルと渦を巻く。
…どうして家から近い学校なんて選んだんだろう。
もっと、片道だけで2~3時間くらいかかるような学校選べばよかった…。