【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
…って言っても、妄想の中はほとんど…。
「くれーぷ………」
クレープのフレーバーばかり。
絶対舜くんに奢ってもらうんだもん!
デートっぽいこともしたいなって想うけど、やっぱり最優先はクレープ。
しかも、私は舜くんの彼女じゃないしね…。
と、とりあえずは、絶対絶対80点以上取って舜くんのクリスマスもらう!!
「ひなっ!ほら、マジメに授業!」
はっ…!
しっかりしなきゃ。ここが正念場。
穂見くんに教えてもらったものを、無下にはできない。
「分かってるよ…」
そう言ってコクッと頷いたとき、チャイムが鳴った。
はぁ……終わった。
なんだか、授業がこんなに短く感じたの初めて…。
ノート取ってると時間が足りなくなっちゃうよ。
今まで寝てた自分が、なんか羨ましい。
うーんっと背伸びをすると、美織ちゃんが一口サイズのカップゼリーをくれた。
「頑張りすぎはよくないからね?」
「……ありがとう」
でもね、一応頑張るのは期末まで。
期末が終わったら穂見くんとの勉強はなくなるから、多少楽になると思うの。