【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
ボケーッとゼリーを見つめていると、重くなってくる瞼。
いつもだったら飛びついて食べるミカンゼリーにも、今日は開ける気力すらない。
…ありがたく持って帰ろう。
「ほら、もう一個あげる」
美織ちゃんに、今度はリンゴ味のゼリーを渡された。
せっかく二つもらったし、リンゴの方は舜くんにあげようかな。
「…あ、りがとぉ………」
そういいつつ、だんだんと脳みそが危険信号を発信する。
はぁ、疲れたー…。
授業って長いようで短くて…だけど長いや。
そういえば、録画してある夜のドラマがたまってるんだった。
見たいけど、眠いよ…。
いっそ一日くらい寝ちゃおうかなぁ………。
10秒ちょっとでもボーっとすると寝そう…。
…ううん、寝ちゃダメだ!期末まで頑張れ!
なんとか、そう自分に言い聞かせる。
…結局その日は、美織ちゃんが何個かゼリーをくれたけど、一つも食べずに家に帰った。