【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「て、テストまえ…」
俯きながらそう言うと、舜くんはクスリと笑う。
「知ってる」
舜くんとのクリスマスの為に、期末テストをクリアしたいから…。
私は必死にガマンしてるのに!!
舜くんたら、前に増して甘いし…。
ドキドキしながら勉強してる私は、かなり辛いんだからね!!
固まって動かない私の髪に、舜くんの指が優しく触れる。
「……勉強するか」
そして、諦めたようにそう言った。
や、やっと粘り勝ち。
初めて舜くんに勝った気がしたよ。
…いつも上下関係は舜くん>私だから…。
「が、頑張るからね!」
ガッツポーズを見せると、舜くんはバカにしたようにフッと鼻で笑った。
バカにされたっていいもん。
い、今はね?
「絶対勝つもん!」
期末と受験にっ!
勝って幸せな夢を正夢にする!
久々にニヤニヤした私に、まだクスクスと笑っている舜くん。
そんな舜くんを見て私はプイッとそっぽをむいた。