【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-







ズドーンと落ち込みながらも、カリカリとペンを走らせる。




これ、絶対正解しなきゃ…。




公式の代入も覚えたし、大丈夫。




移行だってわかる。




分数も苦手だったけど、克服できた。




「貸せ」




なんとか答えまでたどり着くと、勝手にノートを奪い取って答え合わせをしてくれた舜くん。




…少し待っていると、満面の笑みが見えた。




はぁ、よかった。




これまで頑張ってきたこと、無駄じゃな……。




「オイ、違うぞ」




……くなかった。




「えぇっ!?どこが?どんな風に違うの!?」




思わず舜くんに詰め寄って、自分の答えと正当を照らし合わせる。




「なんでココからマイナス抜けてんだよ」




ガーン……。




この前マイナスと仲良くしようって決めたばっかだったのに。




コレ(√)とかアレ(≧)とかやってきたけど、やっぱマイナスが一番の敵だ!




私は一気にモチベーションが下がり、負のオーラを放ちながら俯いた。




キス、おあずけか…。










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