【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
2時限目
「…で、答えになるわけ。わかってる?」
「はい………」
朝、いつものように穂見くんと勉強をしていると、急激に眠気が襲ってきた。
なんだろ、このいきなり感。
昨日舜くんといた時は全然平気だったのに。
うとうとと頭を揺らす私に、穂見くんはため息を吐いて額に手を当てる。
「…寝てないんだろ」
そ、それは違うっ!
いつもと同じ時刻に寝た…もん。
ブンブンッと首を振ると、穂見くんは私に「じゃぁ何?」とでもいいたそうな視線を向けた。
「寝ました」
でも答えれば、すぐに別の質問が。
「何時間?」
「よ…よじかん?」
えっと…1時から2時まで寝て、目覚ましの音で目が覚めて、また2時から4時まで勉強再開。
それで4時から6時まで寝たから……。
いち、にー…………3時間か。
ちょっぴり盛ったけど、そこはまぁ…言葉のあやってことで。
うんうん、と一人で頷いていると、
「そんなの、寝てるに入んねえよ」
という返答が聞こえた。
「い、いま………」
もしかしたら、聞き間違いかもしれない。