【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
カクッと首を折ると、美織ちゃんに目を見開かれた。
「ひなが、テストの結果出てからパフェ行くとか言うなんて…!」
え…そんなに驚くこと!?
私って、今までそんなにテストの後死んでたの!?
驚いている美織ちゃんに、逆に驚いた。
「よし、せっかくだしそうしよっ!この13年間、一緒の学校通ってるけど…ひながそんなこと言うなんて初だしね!」
そして、なぜか嬉しそうにしている美織ちゃんと一緒に下駄箱まで歩く。
「今日はね、お礼しに行くの」
今度大まかに穂見くんとの経緯も話そう。
ふふっと笑みをこぼした私を見て、美織ちゃんは首を傾げた。
「ん?誰に?」
「王子様」
それも、裕貴くんと同じ高校のね。
とは付け足さず…。
美織ちゃんには下駄箱の前で今日は一緒に帰れないことを告げ、私は隣の男子校へ向かった。