《短》屋上の奇跡【完】



ムクリと中川くんも座る体制に直す。



と思ったら、わたしの前は真っ暗になった。



「えっ…あのっ…」



次は座った状態で抱き締められる。



「俺、最初はうるさいしか思わなかったけどさ…」



さっきの話の続きを話す中川くん。



「最近は子守唄みたいに聞こえるんだよな」



予想外の言葉でわたしは目をパチリとあけた。



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