《短》屋上の奇跡【完】



中川くんは、そんなわたしの頭をポンポンと撫でる。



暖かい。



わたしは、おでこを中川くんの胸に置いた。



ドクン、ドクンと中川くんの心臓の音が聞こえる。



「明日から来なよ、希」



…っ、



自分の名前を呼ばれて、ドキンと胸が鳴る。



< 24 / 35 >

この作品をシェア

pagetop