Memories
「人生初の告白だったのにな~…」
そう言った理彩の顔は今にも泣きそうな…悲しみに溢れている顔だった。
『で、でも!!冨田くん、理彩の事…名前で呼んでるよね?』
「あたしがフラれた時に頼んだの…。名前で呼んでって」
『理彩…』
無理して笑う理彩を見ていると、あたしまで苦しくなってくる。
「フラれたけど、諦めきれなくて…自然教室の班、どうしても一緒になりたかったの」
『………』
今の理彩は、〝恋する乙女〟だ…。
あたしも、宮田の話をする時…こんな顔して話しているのかな…?